大阪仏壇とは
大阪仏壇とは、大阪市を中心に堺市八尾市など大阪広域地域において江戸時代ころより製造されているお仏壇です。
大阪仏壇は、基本的に黒塗りの金仏壇のことを指し、黒檀や紫檀で作られたものは大阪唐木仏壇と呼び区別します。
大阪仏壇の歴史
6世紀:百済より難波津に経典、仏師、大工が遣わされる。(大阪仏壇の伝説的起源)
15世紀:大阪に石山本願寺をはじめ多くの寺院が創建され、仏壇仏具の需要が高まる。(大阪仏壇製造の下地ができていく)
18世紀:元禄時代以降で仏壇も豪華になっていき現在の形に近づいてくる。(大阪仏壇の原型)
1944年:大阪宗教用具統制組合(現在の大阪宗教用具商工協同組合)設立。
1982年:国の伝統的工芸品の指定を受ける。
大阪仏壇の特徴
塗りの仕上げには、「並立」「中立」「上立」があります。
扉につける錺(かざり)金具を宗派ごとに分ける場合があります。
仏壇内部につける金具の一部を金属の金具ではなく、高蒔絵の技法を用いて金具のように見せる場合があります。
(金属のように錆びず、仏壇本体の損傷を防ぐ、高度な技法です。)